指導員からは電車の操縦方法から始まり、確認喚呼の徹底、信号機の建植位置や現示に対する速度制限、各種標識の意味、標示箇所、異常時の対応方など多岐にわたる指導を数か月間教わります。
最も大事なことは絶対に事故を起こさないという安全に対する意識を植え付けることです。
→多少運転が下手?でも、電車を安全に運転することの方がはるかに大事です。お客さんを安全にお運びする。ここを徹底的に叩き込まれます。
とは言うものの、安全に関わることばっかりなので結局は全てを無難にこなさなければ怒られますw
例えば電車の速度調節ですが、
速度100キロで走行中、速度制限70㌔が標示された箇所があるとします。
ブレーキ投入場所が制限標識から遠すぎると速度が早く落ちすぎてしまい電車が遅れ、近すぎるとブレーキ力が強すぎるため乗り心地が悪くなります。
熟練運転士になると制限標識までの距離、現在速度、勾配、天候、乗車率などを考慮し、瞬時に投入時期とブレーキ圧力を判断して、ダイヤを痛めず、また乗り心地も考えた制動で緩やかに減速していきます。なお、一度投入したブレーキ圧力は加減するのではなく、一定を保ったまま減速させる方がブレーキ力にばらつきが出ず乗り心地が良いと考えます。
しかし、実習生では減速が間に合わなかったり、制限標識より相当遠くで減速しきってしまいダイヤを痛めたりします。また実習生はブレーキ圧力の加圧減圧を繰り返しながら電車の速度を調整する傾向がありますが、これも乗り心地が悪くなります。
続きは次回に。
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